H30-2018年度皮膚科専門医認定試験問題 21-40

平成30年度(2018年度)皮膚科専門医試験

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選択問題

問題 21.アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2016 年版(日本皮膚科学会)の推奨度 1,エビデンスレベル A の治療はどれか.3 つ選べ.


1. シクロスポリン内服
2. タクロリムス軟膏
3. ステロイド外用薬
4. 環境中のダニ抗原除去
5. 再燃をよく繰り返すアトピー性皮膚炎の湿疹病変の寛解維持のためのプロアクティブ療法

2.3.5

アトピー性皮膚炎ガイドライン2016年アトピー性皮膚炎ガイドライン2018年参照

2018年版では5が推奨度2に降格した.

最新版は下記参照

ガイドラインクリニカルクエスチョン(2018年度)
アトピー性皮膚炎の治療にステロイド外用薬はすすめられるか A
アトピー性皮膚炎の皮疹が消失した後は,ステロイド外用薬の塗布頻度を減らして保湿剤へ移行することが好ましい   C
ステロイド外用薬の眼周囲への使用は白内障のリスクを高めない   B
ステロイド外用薬の眼周囲への使用は緑内障のリスクを高める   C
アトピー性皮膚炎の症状を改善するために抗菌外用薬を使用をすすめない   A
アトピー性皮膚炎の治療にタクロリムス軟膏はすすめられるか A
タクロリムス軟膏の外用は皮膚がんやリンパ腫の発症リスクを高めない   B
アトピー性皮膚炎の治療に抗ヒスタミン薬はすすめられる B
再燃を繰り返すアトピー性皮膚炎の湿疹病変の寛解維持にプロアクティブ療法は有用 A
アトピー性皮膚炎の治療に保湿剤外用はすすめられる A
アトピー性皮膚炎にシャワー浴は有用 B
アトピー性皮膚炎の病勢マーカーとして血清 TARC 値は有用 B
重症アトピー性皮膚炎の治療にシクロスポリン内服はすすめられる A
アトピー性皮膚炎の治療に漢方療法は有用   B
アトピー性皮膚炎の治療に環境中のダニ抗原除去は考慮してもよい B
特定食物によるアトピー性皮膚炎の悪化が確認されている場合を除き,一般的にアレルゲンになりやすいという理由で特定食物を除去することは推奨されない.   B
妊娠中・授乳中の食事制限は児のアトピー性皮膚発症予防に有用でない   A
乳幼児アトピー性皮膚炎の症状改善にプロバイオティクスの投与は推奨しない   B
アトピー性皮膚炎は年齢とともに寛解することが期待できる   B
妊娠中の抗ヒスタミン薬はほぼ安全と考えられ,治療上の有益性が大きい場合には安全とされている薬剤の投与を行ってもよい.   B
妊娠中,授乳中ともステロイド外用薬は,通常の使用であれば胎児/乳児への影響を心配することなく使用してよい.ただし,強いランクのステロイド外用薬を大量・長期使用することは出生時体重を低下させる可能性があるので,避けるべきである.   B
石鹸を含む洗浄剤の使用はアトピー性皮膚炎の管理に有用 C
沐浴剤の使用により明らかに皮疹を改善するというエビデンスは無い.保湿効果が得られるものもあるため,接触皮膚炎を起こさなければ悪影響を及ぼすことも少ない.   C
アトピー性皮膚炎の治療にポビドンヨード液の使用はすすめない   C
アトピー性皮膚炎の治療にブリーチバス療法はすすめない   B
過度の太陽光への曝露はアトピー性皮膚炎の皮疹の悪化因子の一つになるので,紫外線の強い季節・時間帯などに長時間外出する際は,紫外線吸収剤を含まないサンスクリーン製品を使用することを考慮する. C
動物との接触回避はすべての患者に推奨できる指導とはいえない.動物との接触により症状の悪化が懸念される動物由来抗原特異的 IgE 陽性症例には,皮疹の悪化と動物との接触の関係を慎重に検討し,患者の生活の質の改善につながると判断した場合に回避を考慮する.   C

 

問題 22.ヒトヘルペスウイルス(HHV)と関連する疾患で,正しい組み合わせはどれか.2 つ選べ.

1. HSV2 ――――帯状疱疹
2. EBV ―――――蚊刺過敏症
3. CMV―――――NK 細胞リンパ腫
4. HHV6 ――――突発性発疹
5. HHV8 ――――カポジ水痘様発疹症

2.4

  1. 帯状疱疹はVZV
  2. ○ マルホ皮膚科セミナー蚊刺過敏症とEBウィルス感染症参照 あた562
  3. NK細胞リンパ腫はEBV あた476
  4. カポジ水痘様発疹はHSV-1,カポジ肉腫とのひっかけ

 

HHV1 HSV-1 口唇ヘルペス,ヘルペス性歯肉口内炎,Kaposi水痘様発疹,ヘルペス性瘭疽
HHV2 HSV-2 性器ヘルペス(HSV-1も増加)
HHV3 VZV 水痘,帯状疱疹
HHV4 EBV 節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型(あた476),種痘様水疱症様リンパ増殖症(あた476),蚊刺過敏症(あた562),Gianotti-Crosti症候群(あた505),伝染性単核球症(あた507),口腔毛状白板症(あた452)(DIHS あた158)
HHV5 CMV Gianotti-Crosti症候群,(DIHS あた158)
HHV6 HHV6 突発性発疹,DIHS(あた158),Gibertばら色粃糠疹(あた295)
HHV7 HHV7 突発性発疹,(DIHS),Gibertばら色粃糠疹(あた295)
HHV8 HHV8 Kaposi肉腫(あた464)

問題 23.AIDS 診断の指標疾患となる皮膚・粘膜疾患はどれか.2 つ選べ.

1. 帯状疱疹
2. カポジ肉腫
3. 脂漏性湿疹
4. 口腔カンジダ症
5. 食道カンジダ症

2.5

あた512

消去法で解答できると思われる.

カンジダが食道,気管,気管支,肺で,口腔カンジダがはいっていないことに注意.

問題 24.空気感染するウイルスはどれか.2 つ選べ.

1. EB ウイルス
2. 風疹ウイルス
3. 麻疹ウイルス
4. サイトメガロウイルス
5. 水痘・帯状疱疹ウイルス

3.5

  1. キスや唾液を介した感染.濃厚接触による飛沫感染.
  2. 飛沫感染
  3. 空気感染
  4. 母乳感染,尿や唾液による水平感染が主経路.産道感染,輸血による感染,性行為による感染なども認められている.
  5. 空気感染.帯状疱疹は接触感染.

問題 25.53 歳,女性.6 か月前に手背に生じた皮疹が前腕に拡大した.図 4a に臨床像を,図 4b にスライドカルチャー所見を示す.考えられる疾患はどれか.


1. 黒色菌糸症
2. 黒色分芽菌症
3. スポロトリコーシス
4. 皮膚アルテルナリア症
5. 皮膚アスペルギルス症

3

スライドカルチャーで菌糸に花弁状の胞子を伴う像が認められるのでスポロトリコーシスと診断できる.

  1. あた543 黒色真菌感染症参照.
    黒色菌糸症(フェオヒフォミコーシス)は「表在性,皮膚,皮下および全身性の感染症で,その組織内の菌要素は基本的に褐色の有隔壁性菌糸を呈するもの」と定義される.黒色真菌による多彩な感染症の中から muriform cell を特徴とする黒色分芽菌症,顆粒(granules/grains)を特徴とする黒色顆粒菌腫,および手掌と足底に限られる黒癬といった概念の確立している疾患を除外したもの.
  2. あた542 黒色真菌感染症参照.
    黒色分芽菌症(クロモブラストミコーシス,クロモマイコーシス)は土壌や植物に存在する黒色真菌が主に外傷から接種されて生じる慢性肉芽腫性炎症である.単発性で下肢の症例が多い.病理組織学的に組織内菌要素としてmuriform cell(石垣様細胞:褐色,厚壁で複数の隔壁をもつ大型細胞で,かつて sclerotic cell と呼ばれた))をHE 染色で間質や巨細胞内に認める.
  3. あた541 二相性真菌の一種であるSporothrix schenckiiによる.病理で,エオジン好色の星状体asteroid body;サルコイドーシスでも認める)を認める.スライドカルチャーで菌糸に花弁状の胞子を伴う像を認める.
  4. ススカビ.アルテルナリアは代表的な土壌菌および植物病原菌で,どこにでもみられる空中浮遊真菌.喘息やアレルギー性鼻炎の原因となる.表皮のみに菌要素を認める浅在性と真皮から皮下組織に菌要素を認める深在性とに分類される.病原性は低く,日和見感染のひとつと考えられている.
  5. あた544

問題 26.イミダゾール系抗真菌薬に属するものはどれか.3 つ選べ.


1. ルリコンⓇ
2. ゼフナートⓇ
3. ニゾラールⓇ
4. フロリード D Ⓡ
5. クレナフィンⓇ

1.3.4

クレナフィンはトリアゾール系

本邦で白癬に使用される抗真菌外用薬の系統と一般名および代表的な商品名

イミダゾール ケトコナゾール ニゾラール ®
ネチコナゾール塩酸塩 アトラント ®
ビホナゾール マイコスポール ®
ラノコナゾール アスタット ®
ルリコナゾール ルリコン ®
モルホリン アモロルフィン塩酸塩 ペキロン ®
アリルアミン テルビナフィン塩酸塩 ラミシール ®
ベンジルアミン ブテナフィン塩酸塩 メンタックス ®,ボレー ®
チオカルバミン酸 リラナフタート ゼフナート ®

青字はカンジダと共通

本邦で皮膚カンジダ症に使用される抗真菌外用薬の系統と一般名および代表的な商品名

イミダゾール ケトコナゾール ニゾラール ®
ネチコナゾール塩酸塩 アトラント ®
ビホナゾール マイコスポール ®
ラノコナゾール アスタット ®
ルリコナゾール ルリコン ®
イソコナゾール アデスタン ®
クロトリマゾール エンペシド ®
ミコナゾール フロリード D®
モルホリン アモロルフィン塩酸塩 ペキロン ®
アリルアミン テルビナフィン塩酸塩 ラミシール ®

青字は白癬と共通

問題 27.70 歳,女性.免疫抑制薬を内服中に,胸部に潰瘍を伴う結節が出現した.皮膚生検組織のムチカルミン染色像を図 5 に示す.考えられる診断はどれか.


1. ノカルジア症
2. アスペルギルス症
3. クロモミコーシス
4. クリプトコッカス症
5. スポロトリコーシス

4

ムチカルミン染色で莢膜が赤色に染まっているのでクリプトコッカス症

  1. あた531 足に皮下硬結を形成するノカルジア菌腫,膿疱や皮下腫瘍を形成する限局性皮膚ノカルジア症,リンパ管に沿って病変が拡大する皮膚リンパ型ノカルジア症の3つに大別.日和見感染.
  2. あた544
  3. あた542 感染症病理アトラス(黒色真菌感染症)参照
    黒色分芽菌症(クロモブラストミコーシス,クロモマイコーシス)は土壌や植物に存在する黒色真菌が主に外傷から接種されて生じる慢性肉芽腫性炎症である.単発性で下肢の症例が多い.病理組織学的に組織内菌要素としてmuriform cell(石垣様細胞:褐色,厚壁で複数の隔壁をもつ大型細胞で,かつて sclerotic cell と呼ばれた))をHE 染色で間質や巨細胞内に認める
  4. あた544 外傷によって直接侵入して発症するものを,原発性皮膚クリプトコッカス症といい,吸入により肺病変をきたし,血行性播種によって全身皮膚に生ずるものを続発性皮膚クリプトコッカス症という.膿汁を墨汁法で鏡検すると,厚い莢膜をもった胞子が観察される.莢膜は多糖類でこれがムチカルミン染色で赤色に,アルシアンブルー,コロイド鉄染色で青色に染色される.感染症病理アトラス(クリプトコッカス症)参照
  5. あた541 二相性真菌の一種であるSporothrix schenckiiによる.病理で,エオジン好色の星状体asteroid body;サルコイドーシスでも認める)を認める.スライドカルチャーで菌糸に花弁状の胞子を伴う像を認める.

問題 28.クロストリジウム性ガス壊疽について正しいのはどれか.


1. 徐脈が特徴的所見である.
2. 基礎疾患では肝硬変が最も多い.
3. 原因菌は嫌気性グラム陽性桿菌である.
4. 外傷性より非外傷性に発症することが多い.
5. Clostridium difficile の分離頻度が最多である.

3

  1. 通常頻脈
  2. 糖尿病?ASO?
  3. ○ 嫌気性グラム陽性有芽胞桿菌
  4. C. perfrigensは土壌や糞便に存在する常在菌であり,外傷の汚染創から筋肉に侵入する.
  5. C. perfrigens.クロストリジウム性はC. perfrigens

問題 29.真性皮膚結核はどれか.

1. 陰茎結核疹
2. 腺病性苔癬
3. 皮膚疣状結核
4. 壊疽性丘疹状結核疹
5. 結節性結核性静脈炎

3

あた546

真性皮膚結核(15%);結核菌が直接皮膚に病巣をつくるもの

結核疹(85%);結核菌に対するアレルギー反応による皮疹

結節性結核性静脈炎は硬結性紅斑から独立された結核疹の一つ

分類 疾患名 あた 発生機序 病理所見での乾酪壊死
真性結核 皮膚腺病 547 連続 +++
尋常性狼瘡 547 血行・接種
皮膚疣状結核 549 接種 ++
結核疹 硬結性紅斑 355 血行 +++
丘疹壊疽性結核疹 549 血行
腺病性苔癬 550 血行
陰茎結核疹 550 血行

問題 30.壊死性筋膜炎の診断の際に用いる LRINEC(Laboratory Risk Indicator for Necrotizing Fasciitis)に含まれている項目はどれか.2 つ選べ.


1. 血糖値
2. 尿蛋白量
3. 血清 AST 値
4. ヘモグロビン量
5. 血清カルシウム値

1.4

あた527

LRINEC(Laboratory Risk Indicator for Necrotizing Fasciitis)スコア

6点以上で壊死性筋膜炎の可能性が高くなる.

CRP <15mg/dL 0
≧15 4
WBC <15000/mm3 0
15000-25000 1
>25000 2
Hb >13.5g/dL 0
11-13.5 1
<11 2
血清Na ≧135mEq/L 0
<135 2
血清Cre ≦1.6mg/dL 0
>1.6 2
Glu ≦180mg/dL 0
>180 1

問題 31.25 歳,女性.8 月に山にキャンプに行った際,夕方に渓流沿いで虫に刺された.放置していたが治らないため 11 月に受診した.診察したところ,両下腿にそれぞれ数か所,結節性痒疹と思われる小豆大の皮疹が多発していた.原因となったと思われる虫の種類はどれか.


1. 蚊
2. ノミ
3. ブユ
4. マダニ
5. トコジラミ

3

山の川沿いによく生息する昆虫は、ブユやマダニ

そのうち結節性痒疹を引き起こすのはブユ

ちなみにブユはブラジル天疱瘡(あた255)の原因にもなる.

問題 32.体重 60 kg の疥癬患者はイベルメクチン3 mg 錠を 1 回何錠内服するか.


1. 1 錠
2. 2 錠
3. 3 錠
4. 4 錠
5. 5 錠

4

体重1kgあたり200μgを1回投与.

60kg×200μg÷3000μg=4錠

問 題 33.マダニ 刺 咬 症 に よ る galactose-α-1,3-galactose の感作と関連するのはいずれに対するアレルギーか.2 つ選べ.


1. 鶏肉
2. 牛肉
3. 抗 VEGF 抗体:Bevacizumab
4. 抗 EGFR 抗体:Cetuximab
5. 抗 HER2 抗体:Trastuzumab

2.4

原因抗原がα-galなのは,牛肉とセツキシマブ

マルホマルホ皮膚セミナー「牛肉アレルギーの意外な実態」,食物アレルギー参照

問題 34.HIV/AIDS について誤っているのはどれか.

1. AIDS の各種症状は CD4 陽性細胞数の減少と相関がある.
2. HIV感染後抗体ができるまで6~8週間かかる.
3. HIV感染後AIDS発症までの無症候期は約2~3 年である.
4. プロテアーゼ阻害薬によりリポジストロフィーを起こすことがある.
5. 日和見感染に対して用いる薬剤による薬疹が高頻度にみられる.

3

あた509

  1. 無症候期は5-10年

  2. ネビラピンによるSJS
    アバカビルによるアナフィラキシー
    逆転写酵素阻害薬やプロテアーゼ阻害薬によるリポジストロフィー
  3. バクタの薬疹

問題 35.抗 HIV 抗体陽性の 46 歳男性の左足内側に,図 6 で示す皮疹が出現した.病変部に感染していると予想されるウイルスはどれか.


1. HHV-1
2. HHV-2
3. HHV-4
4. HHV-6
5. HHV-8

5

カポジ肉腫(あた464)

問題 36.尖圭コンジローマについて正しいのはどれか.

1. HPV-10 によるものが多い.
2. 潜伏期は 1~2 週間である.
3. 第 5 類感染症に指定されている.
4. 液体窒素凍結療法は保険適用がない.
5. イミキモドの使用期間は原則12週までである.

3

あた496

  1. HPV6,11
  2. 潜伏期間は2-3ヶ月
  3. 保険適応あり
  4. イミキモドは16週まで

問題 37.STS 法が陽性であったが,TP 抗原法は陰性であった.正しい対応はどれか.2 つ選べ.


1. 生物学的偽陽性の可能性を考え,基礎疾患の有無について検討することとした.
2. 過去に梅毒に感染し,既に治癒している可能性が考えられるので,患者に梅毒の治療歴を確認した.
3. 梅毒感染の初期である可能性を考慮し,数週間後に TP 抗原法を再検査することとした.
4. 早期梅毒と確定診断し,抗菌薬を 4 週間投与することとした.
5. 梅毒の可能性はないと患者に説明した.

1.3

あた561

STS TPHA 解釈
非梅毒
治療後の梅毒
梅毒感染の初期or生物学的偽陽性
梅毒

問題 38.臨床所見として groove sign が診断に有用である疾患はどれか.


1. 斑状強皮症
2. 剣創状強皮症
3. 全身性強皮症
4. 好酸球性筋膜炎
5. 硬化性萎縮性苔癬

4

あた204

groove signは表在静脈に一致して線状に陥凹が目立つことで,好酸球性筋膜炎で特徴的.

問題39.図 7に示す体幹部の皮表面と切開線によって作られる断面図で,よりきれいな縫合創が得られるのはどれか.

1. ①
2. ②
3. ③
4. ④
5. ⑤

3

問題 40.褥瘡診療ガイドライン(日本皮膚科学会)のなかで,TIMEコンセプトが適用されるのはどれか.

1. 黒色期と黄色期
2. 黄色期と赤色期
3. 赤色期と白色期
4. 白色期のみ
5. すべての stage

褥瘡診療ガイドライン参照

褥瘡の時期によって治療方針が異なる.

  • 深い褥瘡の治療前半(黒色期,黄色期);TIMEコンセプトによる wound bed preparation
  • 浅い褥瘡と深い褥瘡の治療後半(赤色期,白色期);moist wound healing

TIME コンセプト

T(tissue non viable or deficient の改善,すなわち壊死 ・ 不活性組織の管理)

I(infection or Inflammation の改善,すなわち感染 ・ 炎症の管理)

M(moisture imbalance の改善,すなわち滲出液の管理)

E(edge of wound:nonadvancing orundermined の改善,すなわち創辺縁の管理)

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