R1-2019年度皮膚科専門医認定試験問題 21-40

令和1年度(2019年度)皮膚科専門医試験

手軽に答え合わせのみをしたい人は、目次を見てください.

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  1. 選択問題
    1. 問題 21.アトピー性皮膚炎の病変部ケラチノサイトから産生されるサイトカインはどれか.2 つ選べ.
      1. 4.5
    2. 問題 22.家族性寒冷蕁麻疹,Muckle-Wells 症候群,CINCA 症候群に共通する原因遺伝子はどれか.
      1. 4
        1. クリオピリン関連周期熱症候群 あた217
    3. 問題 23.常染色体半優性遺伝であり両方のアレルの変異により症状が増強する疾患はどれか.
      1. 2
    4. 問題 24.層板顆粒に存在する主要な脂質輸送タンパクをコードし,そのタンパクの欠損により出生時より全身の皮膚が厚い角質に覆われ亀裂を伴い,眼瞼外反・口唇突出・開口制限などを生じると考えられる遺伝子はどれか.
      1. 1
    5. 問題 25.6 歳の女児.生後間もなくから図 5a,b に示す皮疹を認めた.皮疹は水暴露により容易に白く浸軟する.この疾患の特徴として誤っているのはどれか.
      1. 5
    6. 問題 26.固定性扁豆状角化症(Hyperkeratosis lenticularis perstans)について正しいのはどれか.
      1. 5
    7. 問題 27.毛孔性紅色粃糠疹について誤っているのはどれか.
      1. 4
    8. 問題 28.アプレミラストについて正しいのはどれか.3 つ選べ.
      1. 1.2.3
    9. 問題 29.多発性硬化症を合併した尋常性乾癬の患者に選択すべきではない薬剤はどれか.
      1. 2
    10. 問題 30.1 歳のアトピー性皮膚炎患児に投与可能な薬剤(添付文書に6か月児以上の用法用量が記載され,安全性が確立していないことの注意記載がない)はどれか.2 つ選べ.
      1. 3.4
    11. 問題 31.60 歳の女性.6 か月前から全身にそう痒を伴う皮疹があり,貨幣状湿疹と診断され,ベリーストロングのステロイド外用で改善した.図 6 の①~⑤に初診時のダーモスコピー像を示す.この患者の写真はどれか.
      1. 4
    12. 問題 32.( )に入る適切な語句はどれか. 「三叉神経第一枝に罹患する帯状疱疹では眼合併症を生じることがあり注意が必要だが,特に( )に症状がある時には角結膜炎などを含めた眼合併症を高率に伴う」
      1. 4
    13. 問題 33.学校保健安全法による麻疹が解熱した後の出席停止措置の期間はどれか.
      1. 1
    14. 問題 34.Epstein-Barr ウイルスが関与する皮膚・粘膜疾患はどれか.3 つ選べ.
      1. 1.2.4
        1. EBウィルス(HHV4)関連疾患
    15. 問題 35.帯状疱疹ワクチン(乾燥弱毒生ワクチン,岡株)について正しいのはどれか.2 つ選べ.
      1. 1.4
    16. 問題 36.黒色真菌症の代表的な菌種はどれか.
      1. 5
    17. 問題 37.真菌症について正しいのはどれか.
      1. 3
    18. 問題 38.酵母型と菌糸型の両方をとる二相性真菌による疾患はどれか.
      1. 4
    19. 問題 39.76 歳の男性.慢性リンパ性白血病でシクロフォスファミド内服中.1 か月前より右手背に皮疹が出現(図 7a).病理組織所見(PAS 染色,図 7b),培養所見(図 7c),スライドカルチャー所見(図 7d)を示す.考えられる疾患はどれか.
      1. 4
    20. 問題 40.生魚の摂取により壊死性筋膜炎を生じるグラム陰性桿菌はどれか.2 つ選べ.
      1. 1.5

選択問題

問題 21.アトピー性皮膚炎の病変部ケラチノサイトから産生されるサイトカインはどれか.2 つ選べ.

1. IL-4
2. IL-5
3. IL-13
4. IL-33
5. TSLP(Thymic Stromal Lymphopoietin)

4.5

  1. Th2細胞が分泌
  2. 2型自然リンパ球(Group 2 innate lymphoid cell:ILC2)が分泌
  3. 2型自然リンパ球(Group 2 innate lymphoid cell:ILC2)が分泌

問題 22.家族性寒冷蕁麻疹,Muckle-Wells 症候群,CINCA 症候群に共通する原因遺伝子はどれか.

1. IL36RN
2. LPAR6
3. NF1
4. NLRP3
5. NOD2

4

自己炎症性疾患参照

  1. 汎発性膿疱性乾癬 あた287
  2. 先天性乏毛症 あた371
  3. 神経線維腫症1型 あた391
  4. クリオピリン関連周期熱症候群 あた217
  5. Blau症候群 あた218
クリオピリン関連周期熱症候群 あた217
  • 炎症の初期反応を制御するクリオピリン(NLRP3遺伝子)の変異により,IL-1βが異常に産生されることで発症.
  • 常染色体優性遺伝.
  • 臨床症状よって,家族性寒冷蕁麻疹(軽症),Muckle-Wells 症候群(中等症),CINCA 症候群(重症)に分類.
  • 寒冷刺激によって膨疹や関節痛,発熱発作をきたす.
  • 氷を手に5分間もたせても膨疹が惹起されないことによって,寒冷蕁麻疹と鑑別する(アイスキューブテスト).
  • ステロイド内服は無効.
  • IL-1拮抗薬のカナキヌマブやアナキンラが著効

問題 23.常染色体半優性遺伝であり両方のアレルの変異により症状が増強する疾患はどれか.

1. 葉状魚鱗癬
2. 尋常性魚鱗癬
3. 道化師様魚鱗癬
4. 表皮融解性魚鱗癬
5. 先天性魚鱗癬様紅皮症

2

あた268

問題 24.層板顆粒に存在する主要な脂質輸送タンパクをコードし,そのタンパクの欠損により出生時より全身の皮膚が厚い角質に覆われ亀裂を伴い,眼瞼外反・口唇突出・開口制限などを生じると考えられる遺伝子はどれか.

1. ABCA12
2. FLG
3. KRT1
4. STS
5. TGM1

1

道化師様魚鱗癬 あた271

  1. 道化師様魚鱗癬の原因遺伝子
  2. 尋常性魚鱗癬の原因遺伝子
  3. 表皮融解性魚鱗癬の原因遺伝子
  4. X連鎖性魚鱗癬の原因遺伝子
  5. 葉状魚鱗癬,先天性魚鱗癬様紅皮症の原因遺伝子

問題 25.6 歳の女児.生後間もなくから図 5a,b に示す皮疹を認めた.皮疹は水暴露により容易に白く浸軟する.この疾患の特徴として誤っているのはどれか.

1. 常染色体劣性遺伝性疾患である.
2. 病変部に多汗や悪臭を認めることが多い.
3. 顆粒層直上の角層数層に限局した不全角化を認める.
4. 患者のほとんどは病因遺伝子にナンセンス変異を持つ.
5. 病因遺伝子がコードするタンパク質は掌蹠など身体のごく一部の皮膚にのみ発現する.

5

長島型掌蹠角化症 あた277

  • 日本で最も高頻度でみられる掌蹠角化症
  • 常染色体劣性遺伝で,SERPINB7遺伝子が原因遺伝子
  • SERPINB7遺伝子は,全身の皮膚の顆粒層,角層に発現.
  • 多汗を伴い,入浴などにより角層が白く浸軟することが多い.
  • 日本人の長島型掌蹠角化症の患者のほとんどが,c.796C>Tの創始者変異が原因で発症.
  • c.796C>Tはナンセンス変異で,ゲンタシンがナンセンス変異をスキップする特性(リードスルー機能)を利用して,ゲンタシン外用が効果を示した論文(Ohguchi T, et al. JID. 2018)が近年発表された.

問題 26.固定性扁豆状角化症(Hyperkeratosis lenticularis perstans)について正しいのはどれか.

1. 小児期に発症する.
2. 前腕伸側に好発する.
3. 角質をはがしても出血しない.
4. SERPINB7 遺伝子変異が関与する.
5. 病変の真皮上層に密な単核球細胞浸潤を伴う.

5

あた300 別名 Flegel病

  • 中高年の四肢に好発.特に足背,手背に好発
  • 1-5mm程度の赤~褐色調の,隣接が固着した棘状の扁平隆起性丘疹
  • 角質を剥がすと点状出血.
  • 病理は皮疹中央部に著名な角質増殖.一部に不全角化.角質増生部の表皮,顆粒層は菲薄化.真皮上層にリンパ球を主とした単核球浸潤.
  • しばしば家族内発症を認めるが,原因遺伝子は特定されていない.

問題 27.毛孔性紅色粃糠疹について誤っているのはどれか.

1. HIV と関連することがある.
2. 活性型ビタミン D3 外用薬は保険適用薬である.
3. 抗 IL-12/23 p40 抗体製剤の有効例が報告されている.
4. 古典的成人発症型(Griffiths I 型)は自然治癒率が低い.
5. 思春期前後の小児発症型(Griffiths IV 型)は肘・膝に角化性丘疹がみられる.

4

臨床皮膚科2018年増刊号最近のトピックス2018からの出題

Amazon APIのアクセスキーもしくはシークレットキーもしくはトラッキングIDが設定されていません。「Cocoon設定」の「API」タブから入力してください。

毛孔性紅色粃糠疹 あた288

    発生率 3年以降の寛解率  
Type 1 古典的成人型 55% 80% 半数で紅皮症化
Type 2 非定型的成人型 5% 20% 長い経過,魚鱗性様,脱毛斑
Type 3 古典的乳児型 10% 16% 2歳未満
Type 4 限局性若年型 12% 32% 12歳未満 肘・膝に角化面が限局
Type 5 非定型的乳児型 5% 0% CARD14
Type 6 HIV型      

問題 28.アプレミラストについて正しいのはどれか.3 つ選べ.

1. 妊婦への投与は禁忌である.
2. 紫外線療法と併用してもよい.
3. 細胞内の cAMP を増加させる.
4. 適応疾患は尋常性乾癬と膿疱性乾癬である.
5. 開始時は,通常 10 日間かけて常用量まで増量する.

1.2.3

  1. アメリカでは禁忌ではないが日本では禁忌
  2. ネオーラルと違って併可.
  3. PDE4を阻害し手cAMPを増加させ,炎症性サイトカインを制御する.
  4. 尋常性乾癬と関節症性乾癬が適応.
  5. 6日目以降は維持量.

問題 29.多発性硬化症を合併した尋常性乾癬の患者に選択すべきではない薬剤はどれか.

1. IL-17 阻害剤
2. TNFα 阻害剤
3. IL-23 p19 阻害剤
4. エトレチナート
5. シクロスポリン

2

抗TNF-α製剤は脱髄疾患には慎重投与.

生物学的製剤まとめ参照

問題 30.1 歳のアトピー性皮膚炎患児に投与可能な薬剤(添付文書に6か月児以上の用法用量が記載され,安全性が確立していないことの注意記載がない)はどれか.2 つ選べ.

1. アレジオンⓇドライシロップ
2. クラリチンⓇドライシロップ
3. ザイザルⓇシロップ
4. ザジテンⓇドライシロップ
5. ジルテックⓇドライシロップ

3.4

抗アレルギー薬も参照のこと

 

年齢   剤型
なし セルテクトⓇ(オキサトミド) DS
6ヶ月から

ザジテンⓇ(ケロフェンフマル酸)

アレグラⓇ(フェキソフェナジン)

ザイザルⓇ(レボセチリジン)

DS,Sy

DS

Sy

1歳から ニポラジンⓇ(メキタジン) Sy,細粒
2歳から

アレロックⓇ(オロパタジン)

ジルテックⓇ(セチリジン)

顆粒

DS

3歳から

アレジオンⓇ(エピナスチン)

クラリチンⓇ(ロラタジン)

DS

DS

 

問題 31.60 歳の女性.6 か月前から全身にそう痒を伴う皮疹があり,貨幣状湿疹と診断され,ベリーストロングのステロイド外用で改善した.図 6 の①~⑤に初診時のダーモスコピー像を示す.この患者の写真はどれか.

1. ①
2. ②
3. ③
4. ④
5. ⑤

4

  1. 日光角化症
  2. Bowen病
  3. 汗孔腫
  4. 貨幣状湿疹
  5. 尋常性乾癬

問題 32.( )に入る適切な語句はどれか. 「三叉神経第一枝に罹患する帯状疱疹では眼合併症を生じることがあり注意が必要だが,特に( )に症状がある時には角結膜炎などを含めた眼合併症を高率に伴う」

1. コメカミ
2. 上眼瞼
3. 頬部
4. 鼻背部
5. 耳介部

4

Hutchinson徴候

V1枝は鼻背部から鼻尖部までの領域を支配しているが,鼻尖部はV2枝も支配領域になるため,鼻背部に皮疹がある場合は高率に眼合併症をきたすが,鼻尖部に皮疹がある場合は,どちらの神経に帯状疱疹が罹患しているか分からない.

問題 33.学校保健安全法による麻疹が解熱した後の出席停止措置の期間はどれか.

1. 3 日
2. 5 日
3. 1 週間
4. 2 週間
5. 1 か月

1

第二種 インフルエンザ 小中高校、大学:発症後5日経過し、かつ解熱後2日間
幼稚園:発症後5日経過し、かつ解熱後3日間
百日咳 特有のせきが消える、または5日間の抗菌性物質製剤による治療終了まで
麻疹 解熱後3日を経過するまで
風疹 発疹が消失するまで
水痘 全ての発疹が痂皮化するまで
流行性耳下腺炎 耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで
咽頭結膜熱 主要症状消退後2日経過まで
結核 伝染の恐れがないと、医師が認めるまで
第三種 流行性角結膜炎
腸管出血性大腸菌感染症
急性出血性結膜炎

問題 34.Epstein-Barr ウイルスが関与する皮膚・粘膜疾患はどれか.3 つ選べ.

1. 蚊刺過敏症
2. 種痘様水疱症
3. ブラジル天疱瘡
4. 口腔毛状白板症
5. Gibert バラ色粃糠疹

1.2.4

H30-22に類題

ブラジル天疱瘡(あた255)はブユの唾液中のLJM11タンパクに対する自己抗体がDsg1と交差反応をしめすことで発症.

Gibertバラ色粃糠疹(あた295)はHHV6,7

EBウィルス(HHV4)関連疾患

節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型(あた476),種痘様水疱症様リンパ増殖症(あた476),蚊刺過敏症(あた562),Gianotti-Crosti症候群(あた505),伝染性単核球症(あた507),口腔毛状白板症(あた452)(DIHS あた159)

問題 35.帯状疱疹ワクチン(乾燥弱毒生ワクチン,岡株)について正しいのはどれか.2 つ選べ.

1. 対象者は 50 歳以上である.
2. 水痘ワクチンと同様に 2 回接種を原則とする.
3. 水痘・帯状疱疹ウイルス特異的液性免疫の増強を主な目的とする.
4. 水痘・帯状疱疹ウイルス特異的細胞性免疫の増強を主な目的とする.
5. 帯状疱疹発症リスクの高い AIDS 患者や悪性腫瘍患者に接種可能である.

1.4

  1. 1回
  2. 細胞性免疫
  3. 生ワクチンなので✕.妊婦や免疫抑制状態の患者にも接種不可.

問題 36.黒色真菌症の代表的な菌種はどれか.

1. Candida tropicalis
2. Coccidioides immitis
3. Microsporum gypseum
4. Sporothrix globosa(Sporothrix schenkii)
5. Exophiala spp.(E. jeanselmei,E. xenobiotica,E. oligosperma)

5

黒色真菌症 あた543 黒色真菌感染症参照.

問題 37.真菌症について正しいのはどれか.

1. ラブコナゾールは爪カンジダ症にも適応がある.
2. ラブコナゾールは有益性が上回ると判断すれば妊婦にも投与可能である.
3. イトラコナゾール内服パルス療法は爪白癬のみの適応である.
4. 最近足白癬においても薬剤耐性菌が増加している.
5. 頭部白癬にはまず外用抗真菌剤を試みる.

3

  1. ネイリンはカンジダには適応なし
  2. 妊娠には禁忌.投与終了から3ヶ月は避妊の指導が必要.
  3. △ 頻用している国では耐性菌が出現してきたという報告も.
  4. 毛根に白癬菌が繁殖しているので,外用薬では抗真菌薬が届かず,内服抗真菌薬が推奨.

問題 38.酵母型と菌糸型の両方をとる二相性真菌による疾患はどれか.

1. Chromomycosis
2. Cryptococcosis
3. Phaeohyphomycosis
4. Sporotrichosis
5. Tinea pedis

4

二相性真菌とは条件によって,酵母型と菌糸型の2つの増殖形態をしめすこと.

覚え方のゴロ;ニーソのヒト,スポーツブラで勘で国試に受かる.

ニーソ;二相性真菌,ヒト;ヒストプラズマ,スポ;スポロトリコーシス,ブラ;ブラストミセス,勘;カンジダ,国試;コクシジオイデス

スポロトリコーシスはH30-25に出題歴あり.

問題 39.76 歳の男性.慢性リンパ性白血病でシクロフォスファミド内服中.1 か月前より右手背に皮疹が出現(図 7a).病理組織所見(PAS 染色,図 7b),培養所見(図 7c),スライドカルチャー所見(図 7d)を示す.考えられる疾患はどれか.

1. Chromomycosis
2. Cutaneous protothecosis
3. Paracoccidiomycosis
4. Phaeohyphomycosis
5. Sporotrichosis

4

  1. あた542 黒色真菌感染症参照.病理でsclerotic cellを認め,菌糸を認めないのが特徴であるが,本症例の病理は菌糸が認めらるので✕
  2. あた545 免疫不全者の四肢に疣贅状の局面や結節を生じる.
  3. あた544 呼吸器感染で肺に病変を形成し,血行性播種によって全身の皮膚や粘膜に丘疹,潰瘍を生じる.病理では,操舵輪(marine pilot’s wheel)状の胞子を認めるので✕
  4. あた542 黒色真菌感染症参照.病理で糸状菌を認め,免疫抑制患者に罹患し,スライドカルチャーも矛盾しないので○
  5. あた541 スライドカルチャーで花弁状の胞子を認め,病理はasteroid bodyが特徴であるが,本症例の所見に該当しない.(H30-25に出題歴あり.)

問題 40.生魚の摂取により壊死性筋膜炎を生じるグラム陰性桿菌はどれか.2 つ選べ.

1. Aeromonas hydrophila
2. Bacillus cereus
3. Clostridium perfringens
4. Listeria monocytogenes
5. Vibrio vulnificus

1.5

壊死性筋膜炎 あた527

  1. Aeromonas hydrophila;淡水、河口部、海水に広く常在しているグラム陰性桿菌.
  2. Bacillus cereus;芽胞形成の嫌気性桿菌.熱や乾燥に強く,炒飯など穀類での食中毒が多い.
  3. Clostridium perfringens;ウエルシュ菌.糞便,土壌,空気中,水中などに生息.芽胞を形成し,加熱不十分な肉や,60度以下で保温した肉などで食中毒をおこす.ガス壊疽の起因菌にもなる.
  4. Listeria monocytogenes;無芽胞短桿菌.至適発育温度は30 ~37 ℃だが,5 ℃の低温でも発育増殖できる特徴がある.
  5. Vibrio vulnificus;加熱不良の魚介類を接種するなど

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